第1回 小笠原諸島 遠征 〜 1日目 長き旅の始まり
小笠原諸島へ行くきっかけ
お互い夏休み中になんとか1週間ほど自由の効く期間を捻出し、どこかへダイビングしに行こうという話が持ち上がりました
しかし、予備知識が全くなかったので、こんな本を買ったわけです
世界のダイビング完全ガイド〜地球の潜り方〜
地球の歩き方のダイビングリゾート特集本で、海外の主要なダイビングスポット、それぞれの特徴やシーズナリティ、有名なポイントなどの情報はまとめられてます
これで世界のダイビング事情の大枠を知ることになったわけですが、基本はリゾート特集ですのでね、キラッキラとしたページが続くわけなんですよ、嫌が応にも心が乗せられてトキメクわけなんですが・・・私達の興味を一番ひいたのは1ページの小笠原諸島についてのコラムでした
イルカ、クジラ、マンタ、サメ、カメ、マグロ、その他回遊魚、固有種・・・なに、ここ全部いるんじゃん!だから小さなコラムだけで気付かれないように編集したのかな・・とか考えちゃうくらい衝撃的でしたね
その後、情報収集していくと、ボートダイビング3本やって合間にイルカやクジラを探してというスタイルが主流だそうで、なんて美味しい規格なんだ・・・と、もうここにいくしかないと思いました
正直海外に行くのと同じかそれ以上の労力と時間が必要なわけですが、
この時期、海外での日本人ダイバー死亡事故などニュースになっており、経験浅ではありますし国内という安心感が小笠原渡航の決め手でした。
経験本数の壁
問題は、小笠原は外洋のポイントがほとんどなので潮の流れが早いため基本的にドリフトダイビングとなり、ある程度の経験が必要とされるということ。色んな情報を見聞きしても小笠原に行くには最低20本はドリフトダイブを含めた経験が必要であるとのこと
この時点で私達の経験本数は13本のみ
これは絶望的だ
とりあえずダイビングショップに相談してみようとのことで、今回お世話になったFISH EYEのオーナー笠井さんにご連絡しましたところ、とりあえず来るまでに
①-20mまで自力で潜行できること
②-5m地点で5分間中性浮力を保てること
この2点に自信をつけつつ可能な限り経験本数を増やしてきてください、とのお言葉をいただきツアーへの参加を快諾いただきました
しかし、結局、1ヶ月くらいではなかなか機会を設けられず上記に2本を足すのみの結果となってしまい、経験本数15本という心許ない状態で渡航することとなったのでした・・・
結末やいかに
小笠原諸島への交通手段
25時間耐久フェリーと5泊6日の壁
小笠原諸島への交通手段は週ほぼ1回しか運航されない所要時間25時間のフェリー(東京竹芝港⇄父島二見港)のみ。東京から行って帰って来るのに最低でも5泊6日(うち船中2泊)を余儀なくされる。
この条件だけで、どれだけの人々が渡航を断念しただろうか
今回初めて行くに当たっては7月ということもあって、海峡はかなり安定しており「思ったより揺れないね〜」と、特に揺れを感じることなく過ごすことができました
船代
船代は一番安い2等船室(広間で雑魚寝)で学生割引を適用して往復4万円程度。良い部屋を普通料金となると往復10万は堅い。これを高いと思うか安いと思うかは個人次第ですが、環境を考えると決して安くはないと思います
我々は当時学生なので、もちろん一番お安い2等船室学割でのご旅行です〜
船内での過ごし方
旅程でいうと1日目は丸々フェリーの中で25時間過ごします。初めてだったので25時間がすごく長く感じましたが、同時にワクワク感もあり色々やることがあって起きている時間が長かったせいだと思います
ご飯と就寝時間以外にどう時間を潰すかと言いますと・・・
・船内を探検
・デッキで海を眺めながら風に当たる
・売店を物色
・ラウンジを物色
・自動販売機を物色
・小笠原限定のガチャポン(全8種400円)を回して一喜一憂
・iPadで漫画を読む
などなど
(この後、寝尽くすという過ごし方を体得するとは夢にも思うまいて)
細い事は、今は亡き旧おが丸のお話ですので、
いつか時間のある時にじわじわ書こうかと思います