第1回 小笠原諸島 遠征 〜 4日目 一期一会
4日目の本日は午前中ダイビング2本と午後はマッコウ遠征で、マッコウクジラを探しに行きます
製氷海岸でシュノーケリング
この日は前日に製氷海岸に行ってみたい!というリクエストをしたところ、船長が快諾してくださり、朝からみんなで製氷海岸でシュノーケリングをすることに
どこまでも広がる枝珊瑚の群生が本当に見事でした
その繊細な造りは精密に作られた工芸品のようです
昨日のキャベツビーチほどではありませんが、小魚達が群れていました
あんまり綺麗に写真を撮ることができず悲しい・・・
<21本目>万作の鼻(小笠原兄島)
IN : 8:30 OUT: 9:20 最大深度??m 水温26.0度
🐟:アカイセエビ、アオウミガメ、カールおじさんホヤ、ミカドウミウシ、ゾウゲイロウミウシ
このポイントではこの季節限定でカールおじさんの顔をしたホヤが見られるそうで、みんなで探しに行きました!
いました、いました!カールおじさんホヤ!?
貫禄のある大きなアオウミガメ、きっと私より長い時間を生きてきたんだろうな〜
10cmほどもある大きなミカドウミウシを発見!
大きいウミウシは可愛くないけど、この透け感のある感じはやっぱり可愛らしいな〜と思います
透け感があり、小さくて、エラがフサフサしているウミウシが可愛いのだ、と分析
<22本目> ドブ磯 (小笠原東島)
IN : 11:34 OUT: 12:09 最大深度23.4m 水温26.3度
🐟:イソマグロ、ギンガメアジ、アオウミガメ、ネムリブカ、ウメイロモドキ、クマノミ、シモフリカメサヌミウシ、ホシゾラウミウシ、キイロウミウシ
ドブ磯は島廻りで最も人気の高いポイントの1つではないでしょうか、もちろんドリフトです 潮流が早く回遊魚が高確率で見られるポイントです
イソマグロ!海の中でマグロを見たのは初めてでした!!ご、ごつい・・・!! そして、遠くから見てもわかるほどの表面のシルバーな輝きはなんとも神々しく、美味しそう!笑
↑カメラの限界、見事にゴツイです
遠目にギンガメアジも確認することができましたが、カメラには収まらず、残念
気を取り直して、ここでは熱帯魚界のアイドル、クマノミちゃんがいました
小笠原のクマノミちゃんは黒いです さすが小笠原、その辺も渋い感じでコーディネートしてきます
ここではウミウシもいっぱいいて、ワイドのみならずマクロもOKな本当に多種多様な生物に溢れたポイントでした
キイロウミウシ
シロウネイボウミウシ??本当??
シモフリカメサンウミウシ
ホシゾラウミウシ!!
オハグロツバメガイ
本日のドブ磯はなぜかウミウシ天国!笑
マッコウ遠征
さて、昼食を食べ終わったあとは、マッコウ海域に向けて南西に舵を切ります
マッコウクジラは推進1000mほどに生息しており、マリアナ海溝付近まで行かなければ会うことができません
父島から船では南西に向けて1時間ほどでしょうか
小笠原を紹介するガイドブックでは夏はマッコウ!と必ず書いてありますが、実はマッコウは年中そこにいるそうです。しかし、海峡の良くなる夏〜秋にかけてしか安全にその海域に出かけることができないためそうゆう言い方になっているそうです。冬の海峡の悪い時にお客さんにどうしても行きたいとか言われても大変ですからね。
マッコウクジラは水中で特有のクリック音を発しており、そのクリック音を専用のマイクで拾ってマッコウクジラのいる方角を特定しながら船を走らせます
海は本当に広いので闇雲に探しては日が沈んでしまいます
この日は南西に船を30分ほど走らせたところで一度マイクを海に入れると微かですが西よりの方角からクリック音が聞こえました
すぐにそちらに船を走らせます
出だしは良かったのですが、次にまたマイクを入れた時にはもうそのクリック音は聞こえませんでした
それからも少し走らせては音を聞いて、の繰り返し3時間が圧倒いう間に過ぎてしまいました
陽が傾きはじめ西陽が強くなってきました
もっと西の方かもしれない、と南西から完全に西側に舵を切ったところ、微かにクリックが聞こえました
これがラストチャンスだと、船長が思いっきり船を走らせます
マッコウクジラは45分に一度だけ海面に姿を表します。クリック音が聞こえてそこにマッコウクジラがいたとしても、いつ水中に潜行するかわからず、また次同じ場所に浮上してくるとの限りません
遠くで水柱が上がりました 「いたーー!」っと船長の大きな声
ゲスト4名も黄色い声をあげました
マッコウクジラにあと10mと迫ったところで、マッコウは背中をグッと折り曲げ潜行のポーズ
すかさず船長が
「アガレーーー!」と、掛け声
マッコウは尾ビレを綺麗にグッと高く上げ深く潜って行きました
あの興奮と尾ビレの形忘れられないですね この大きな海での一つ一つの生き物達との出会いは本当に奇跡なんだなと思った1日でした